2010/10/15
三菱重工業の風車製造工場の鍬入式が、10月7日に建設地であるアメリカアーカンソー州フォートスミス市にて開催されました。
アーカンソー州からは、マイケル・ビービー(Michael Beebe)同州知事をはじめとする地元政界・ビジネス関係者多数のほか、三菱重工業からは福江一郎副社長が出席されました。
新製造工場は、三菱重工業原動機事業の米国拠点であるMitsubishi Power Systems Americas, Inc. (MPSA、本社フロリダ州)が運営・管理します。当面、同社の主力大型機種である2,400KW風車のナセル(※1)を年間約250基生産する方針で、その後、段階的に生産量を拡大する予定です。敷地面積約36万m2、製造工場建屋面積約1万9,000m2で、330人規模の雇用創出を予定されています。なお、今回の工場建設には州および市政府による優遇策が付与されるほか、アメリカ連邦政府の再生エネルギー事業に対する税優遇制度措置の対象にもなっています。新製造工場での生産開始は、2011年秋を予定しています。
※1(ナセルは、風力発電設備のタワー頂部にある風力を電力に変える装置です。風車の回転軸、発電機、増速機、制御装置、電気設備などで構成されています。)
福江副社長は「新製造工場は米国での風車製造の中心拠点となるのみならず、アーカンソー州に対し、新たな雇用と投資によって経済的に貢献できることを非常に嬉しく思う。州政府、職員、地元ビジネス界などが一体となった支援がなければ、この日を迎えることはできなかった」と感謝の意を述べられました。
マイケル・ビービー州知事は「鍬入式は、三菱重工業のわがアーカンソー州への第一歩を記す記念すべきイベントだ。これにより直ちに建設雇用が発生するだけでなく、長期的にも高品質の再生エネルギー関連の雇用が生み出される。州と住民の働きかけが身を結び、わが州に進出する世界的企業がさらに1社増えることとなった」と述べられました。
グレイ建設では、リーマンショック以降低迷していた米系プロジェクトの受注が最近増えてきておりますが、グレイ建設の特徴でもある日系プロジェクトについても、今後も着実にプロジェクト実績を伸ばし、日系企業のアメリカ進出をサポートしていく所存です。