2012/01/05
2011年は、東日本の大震災、タイの大洪水、そして急激な円高等の影響により、日本の製造業にとっては厳しい年となりました。地震や洪水で被災されました皆様におかれましては、一日も早い復興を願っております。
円高は当面続くことが予測され、今年の夏には国内の殆どの原発が停止してしまう可能\\性が高いことから昨年の夏以上に電力不足となる恐れがあり、今後、日本企業の海外シフトは更に加速することが予想されます。
これまでに国内で生産した製品を輸出していても海外で価格競争力のあった企業や事業等も、製造拠点の海外シフトを検討する必要がある段階に来ています。
海外進出で重要となるのは、的確なアクションとアクションを実行するためのスピードです。
我々グレイ建設は、これまでに数多くの日系企業の米国進出をお手伝いしてきた実績があります。また、全米各地で、工場建設のみでなく用地選定や各種許認可の取得等、プロジェクトの初期段階からサポートしてきたことから、米国進出に関する豊富なノウハウを持っています。海外進出・米国進出をお考えになっている場合は、ご相談ください。
尚、最近ではヨーロッパの経済状況が懸念されていますが、ヨーロッパやアメリカの企業等は更にその先を見越して、今こそが投資の時期だと捉えています。以下は、タイヤ業界では世界シェアNo.1の実績を持つミシュラン・タイヤの社長兼会長であるピート・セレック氏の昨年12月のインタビュー記事です。
昨年は多くの日系企業にとっては我慢の年でしたが、今年は復活の年になることを願っております。
ミシュランの社長兼会長 ピート・セレック氏が語る:
「アメリカで効果的な製造業は可能」
ミシュラン・タイヤは、年間80億ドル以上の売上、世界で114番目の従業員数(全世界111,090人、北米22.270人)を誇り、タイヤの生産では世界No.1のシェアを持つ世界的大企業である。また、北米では合計18工場を6州で稼働している。
ミシュランでは、これまで乗用車・トラックのタイヤの売上がメインであったが、航空機・農業機械・土木機械用等のタイヤの分野でも近年は爆発的な発展を遂げている。
12月13日のCNBCのインタビューで、社長兼会長のピート・セレック氏は、最近の景気動向と今後の対策に関して非常に前向きな意見を述べている。「ヨーロッパの景気の雲行きが良くないと言って躊躇している間はない。我々は“常なる成長”を目指している。将来成長のためには、現段階での投資が不可欠であり、今年度はこれまでに例を見ない大規模な事業投資を計画している」、と述べる。
また、「北米の生産性、安全性、品質、柔軟性、コスト管理等から北米での製造業は世界的に競争力が十分あり、“マーケットがあるところに製造拠点を持って行くことが肝要”」、だと語る。「現在、北米での売上の9割は北米で製造している製品であり、今後もこの方式を継続していく」、と展望を語った。