2012/03/05
米国大手建機メーカーのCaterpillar(キャタピラー)社は、小型油圧掘削機を小型トラクターを製造するために、米国ジョージア州アテンズ市郊外に新工場を建設することを発表しました。Caterpillar社は、新工場建設のために$200MM(約160億円)を投じ、最終的には1,400人の雇用創出を予定しています。
グレイ建設は、昨年Caterpillar社の大型ダンプトラックのアクスル製造工場をノース・カロライナ州に建設しましたが、その時の工事内容が評価されて、今回のジョージア州新工場建設工事についても受注しました。着工は2012年3月末、竣工は1年後の2013年3月末を予定しています。
グレイ建設はリピート顧客が多いことを誇りにしており、現在工事が進行中の豊和繊維工業殿(第1期から第3期工事まで継続して担当)および曙ブレーキ工業殿(現在までに同社の工場を3件建設)においてもこれまでに数多くの工事を担当させて頂いています。また、リピート顧客は日系に限らず、昨年はSiemens(シーメンス)社とAustal(オースタル)社の大型プロジェクトを2件連続で受注しました。
尚、現在米国では製造業誘致のために、国および州レベルで積極的な誘致活動を行っています。国レベルではオバマ大統領が連邦法人税を見直し、製造業の税率を25%以下にするとしており、州レベルでは長期に渡る免税や新規雇用者のトレーニングを請け負う等、製造業にとっては魅力的な優遇措置案を数多く打ち出しています。これらの優遇措置は、製造業の米国回帰を後押ししており、特に人件費の安い南部では、今回のCaterpillar社の投資に代表されるように、製造業の投資が加速しています。
グレイ建設は、創業以来50年に渡って培った工場建設のノウハウと地元コミュニティーとのネットワークを使って、今後も日本企業の米国進出をサポートして参ります。
左: Nathan Deal(ジョージア州知事)、Mary Bell(Caterpillar社BCP部門VP)、Doug Oberhelman(Caterpillar社Chairman&CEO)
右: 昨年竣工したノース・カロライナ州のアクスル工場