2012/12/06
2012年、米国では「シェールガス革命」による影響で石油大手が相次いで国内のエチレン・ポリエチレン関連の大型投資を決定しました。日本国内ではエチレンの減産が進められているのとは対照的に、米国では2017年までにエチレンの年間生産能力は合計600万トン以上拡張されることになります。
No. 会社名 場所 稼働予定日
1 Dow Chemical テキサス州 2017年
2 Exxon Mobil テキサス州 2016年
3 Chevron Phillips テキサス州 2017年
4 Royal Dutch Shell ペンシルバニア州 2017年
シェールガスによるガス代の下落は、工場等、大量のガスを使う企業にとっては大きなプラスとなり、また、エチレン工場が新設されることにより、ケミカル会社にとっては原料調達が容易になるというメリットがあります。
ただ、上記プロジェクトは1プロジェクトあたりの投資金額が3,000億円から4,000億円になるだろうと言われており、これらプロジェクトの合計金額は2兆円(約$20 billion)を超えると予測されています。また、1つのプロジェクトに動員される作業員は5,000人から10,000人規模と考えられています。これだけの規模のプラントが向こう3,4年の間に同時に建設されるとなると、建設会社、エンジニアリング会社、ベンダーは非常に忙しくなるものと予想されます。
そのため、今後米国内で新規プラントをスムーズに立ち上げるためには、米国内で的確な情報収集を行い、タイムリーな判断が必要となってきます。
グレイ建設は、テキサス州でのプロジェクト実績が豊富なことから、現地の建設事情や進出に関する情報に精通しております。
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